――救える者

…あんまりいい話じゃないかもしれないんですが、

細かく説明しますと、

友人が入院したっていう…


まぁ、入院って言ってもずっと風邪で学校休んでて、熱がいつまでたっても下がらないから病院の先生が大事を取って入院した方がいいと薦めたかららしいのですが…


やっぱり、自分としては不安。
そりゃ、別に命にかかわるほどの重い病気になったわけでもないんだけど、やっぱり不安…。

元々、その友人は今学校で一番自分が気兼ねなく話せる親友なんですよね、

通った中学校は一緒じゃなかったから高校で始めて会って、
始めはそんな話すような仲じゃなかったけれど、気づいたら誰よりもいつも自分のそばにいてくれる存在になってて、
のんびりとしてる性格だからいつも、自分も彼と一緒にいたら心から落ち着けるんです。


自分がボー…ッとしてる時、気がついたら彼が俺のそばにいてくれる、特に何か話すわけでもないんだけど、ただ黙ってそばにいてくれる…

今までそんな友人が出来たことなんてなかったから、本当に、本当に嬉かった。

そんな毎日の俺の心の支えになってくれた友人は今学校にはこれない。


…だったら、今自分は何をしてあげられるのか。

彼が今度学校に来るまでに何をして上げるのが一番良いのか、色々と考えてました。
お見舞いに行くって事も考えたけど…それでもし、俺が次に風邪になったら、例えそれが友人のウィルスじゃなくてもきっと彼は彼のせいにする。　…あいつはそういう奴だから自分には分かる。


だから、自分はただ、彼が戻ってくるまで彼の分のノートも録ってあげるだけにしました。
単純に考えても５日間は学校に来れない訳だから…高校生として勉強が不安になるのは当然だし。


変に気遣ったら逆に気を使わせることになる…だから、この程度でもいいのかなって…そう思ってます。

本当に些細なことだけど、少しでも楽な気持ちでまた戻ってきてほしい。


それが自分の考え付いた結果でした。
これが１００％正しいなんてもちｒん微塵も思ってないですけど…

馬鹿な頭で考えたこれを精一杯実行していこうと思います。







「…俺はずっと待ってるから、早く戻ってこいや、相棒！」